食品・化学品・パルプ・金属加工等の工場の
排水処理設備・除害施設の維持管理を担う水処理企業の皆様。
汚泥の処理でお困りではありませんか?
この記事では、上記の工場で発生する代表的な汚泥とその課題・処理方法、
汚泥処理を外部委託する際の業者選定ポイントをわかりやすく解説しています。

1. 工場で発生する汚泥の種類と処理方法


排水処理につきまとう汚泥の問題。食品・化学・パルプ等、工場で発生する汚泥の種類と処理方法をご紹介します。
適切な処理を理解し、実行することで、河川・海の環境保護および健全な水循環につなげていきましょう。

1-1.大量に発生すると処理が大変「余剰汚泥」

ご存知のように、工場の排水処理施設や除害施設に流れる汚水は、活性汚泥=微生物の力でキレイな水へと処理されます。
その際に、微生物が成長・増殖して発生する余った活性汚泥のことを「余剰汚泥」と言い、
廃棄物処理法で適切な処理が義務付けられています。特に大量の汚泥を排出する際や水槽が大きい場合には、
大型のダンパー車で吸引した後、専門の汚泥処理施設で脱水・焼却の工程を経て処分することが欠かせません。

1-2.とにかく処理が難しい厄介者「高濃度汚泥」

排水処理設備や除害施設に流れてくると「これは厄介だぞ」と、
皆様が思わず口にしてしまうのが、「高濃度汚泥」ではないでしょうか。
通常よりもBODやn-ヘキサンの数値が高い「高濃度汚泥」は、その特徴もさまざまです。
例えば、塩分・油分が高い場合には、水槽内の微生物が一気に減少してしまうことで、
適切な水処理ができなくなってしまう恐れがあります。
また、極端に糖度が高い場合には、微生物が一気に増えて、余剰汚泥が大量に発生してしまいます。

いずれの場合においても「高濃度汚泥」の処理は、自社の排水処理施設だけで処理をするのではなく、
外部へ搬出することで、排水処理施設への負荷を抑えたいのが皆様の本音ではないでしょうか。
専門の処理施設で受け入れを行い、脱水・微生物処理・焼却を行うのが望ましいと言えるでしょう。

2.汚泥を適切に処理することは、企業の責務

環境省の資料によると、日本全国の産業廃棄物の排出量の約4割が汚泥となっています。
そのうち、工場や下水処理場の水処理で発生する汚泥が、2〜3割を占めているとされています。
まさに余剰汚泥や高濃度汚泥を適切に処理することは、水処理に関わる企業の責務と言えるでしょう。
コンプライアンスの遵守の面からも、信頼できる業者選びがとても重要となってきます。

産業廃棄物の種類別排出量
(引用先:環境省『産業廃棄物の排出・処理状況等(令和3年度実績)』より)

3.工場の汚泥処理・業者選定のポイント

最後に、食品・化学・パルプ等、工場の排水処理設備および除害施設の汚泥処理を業者に委託する際の選定ポイントをご紹介します。
是非、参考にしてみてください。

3-1.さまざまな汚泥処理に対応できる業者を選ぶ

前述の通り汚泥処理は、汚泥の種類や濃度によって取るべき対策が異なります。
また、食品加工を伴う工場では、多くの場合、グリストラップが設置されているため、グリストラップ汚泥の処理も欠かせません。
対象の建物の立地や規模によって必要な車両・機器が異なることからも、
引き抜きを担当する汚泥収集・運搬業者には、高い現場対応力が求められます。
その選定にあたっては、会社の実績や車両情報、関連法規や地域条例の理解度、
「優良産業廃棄物処理業者」であるか否かなど、複数の指標から判断する必要
があるでしょう。

3-2.高濃度汚泥を処理できる中間処理施設を選ぶ

汚泥を濃縮・脱水している場合は、高濃度汚泥や脱水ケーキを処理できる中間処理施設を選ぶ必要があります。
選定にあたっては、中間処理施設の処理方法、処理フロー、最終処分情報、コンプライアンス意識、価格帯など、
さまざまな点を細かくチェックする必要
があります。

3-3.清掃・メンテナンスから一貫対応できる業者を選ぶ

汚泥の回収(引き抜き)・運搬は、清掃や点検・メンテナンスとセットで行うケースが大半です。
それらと汚泥の収集から処理までを一貫して行える業者であれば、施設の維持管理を担う皆様の強い味方となってくれるはずです。
さらに、エンジニア(有資格者)を抱えている業者であれば、
機器の修理や設備の修繕もまとめて委託できるため、手間とコストの更なる軽減が期待できるでしょう。