お悩み・トラブル解決事例
独自の企業ネットワークでどんな汚泥も、汚泥以外も適正な処理をお手伝いします!
タカヤマは独自の企業ネットワークを通じて処理が難しいものも適正な処理ができるよう、ご案内いたします。
課題工場移転による生コンクリートの処分
今回はお客様より工場移転のためコンクリート原料を処分するのでセメントサイロから取り出してほしいとご相談がありました。
また、近隣に食品工場があるので粉塵の飛散には細心の注意をして処理をお願いします、とのことでした。
作業内容
今回は15mほどの高さのセメントサイロからコンクリート原料を取り出す作業を行いました。
総量はなんと20トン!!
20トン全てを取り出した後、フレキシブルコンテナバッグ(以下フレコン)に詰めて作業完了です。
1.安全ミーティング
作業前に安全ミーティングを行います。
現場内の危険個所、作業中の注意点、熱中症対策等の再確認をしてから作業を開始いたします。
当日は天候が不安定だったため、雨が降った際に滑りやすくなる箇所の共有や、
今回の作業ではコンクリート原料を回収するので雨が入り込んで固まらないように覆うためのブルーシートの準備なども行いました。
2.安全装備
今回の現場は高所での作業を伴うのでフルハーネスの着用が義務です。
しっかりと装着して作業を行います。
送気マスクも着用しています。
また、セメントサイロの中に入り作業を行うためガス検知器、酸素濃度の計測はもちろんのこと、無線機を携帯して作業を行います。
3.作業準備
セメントサイロの取り出し口までホースを上げます。
ホースを紐で括り、引き上げます。
作業場所と車両と中間地点はホースが宙に浮いている状態になるので、クレーンに紐を付けてそこに固定させます。
そうすることで吸引中にホースが暴れてしまうのを防ぎます。
次に吸引した粉体をフレコンに詰めていくので、車両の掃き出し口にフレコンを装着していきます。
粉塵が飛散しないようにしっかりと留め具をします。
下には粉塵が落ちてお客様の敷地内に残らないように養生シートを敷きます。
また、粉体が入ったフレコンはフォークリフトで運ぶのでパレットも敷きます。
4.作業開始
準備が整ったら、ついに吸引開始です!
今回手配した車両は矢野口自工株式会社様のツインバックという粉体専用吸引車です。
吸引時は写真のように車両をダンプアップさせます。
吸引中は常にフレコンに粉体が送り出される仕組みではなく、ある程度吸引したら一気にフレコンに落とします。
一気に落とすことで粉体の残留を防ぎます。それでも残ってしまう細かいものは強い震動を与えて落とします。
そうすることで残すことなくキレイに粉体を取り出すことができます。
なんと、このツインバックの粉体回収率は99.9パーセント!!!
隙間なく留め具で固定されているので吸引中に粉塵が舞ってしまうこともなく、
フレコンを取り外す際は取り出し口から吸引をかけているので粉塵対策ばっちり、納得の回収率99.9パーセントです!
また、掃き出し口は二つあります。写真左側の内部構造が遠心分離となっており、右側は左側で取り切れなかった微粉をフィルターでキャッチしています。
セメントサイロの中では以下の写真のように、セメントサイロの中をハシゴで降りて人の手でかき集めながらホースで吸引しています。
5.フレコン取り外し
粉体が入ったフレコンは取り外して、口を縛り、フォークリフトで運びます。
6.作業完了
全てのコンクリート原料をフレコンに移して指定の場所に運び、作業は完了です。
不安定な天候の中での作業でしたが、無事に作業を終えることができました。
お客様の声不安定な天候でしたが、ありがとうございました。
不安定な天候の中での作業でしたが、臨機応変な対応ありがとうございました!
また、懸念していた粉塵ですがしっかり対策されていて、飛散することなく作業していただきありがとうございました。